症例研究

生後12週の子犬における急性出血性下痢への体系的アプローチ

エミリー・カーター博士著
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概要: この報告書では、生後12週の不完全なワクチン接種済みのゴールデンレトリバーの子犬の臨床症状、診断調査、および管理について詳しく説明します...

1. プレゼンテーションと病歴

生後12週のオスのゴールデンレトリバーの子犬が、食欲不振、嗜眠、嘔吐、および重度の出血性下痢の急性発症(12時間)のために来院しました...

2. 身体検査と初期鑑別

検査では、患者は静かですが反応性があり、体温は104.5°F、心拍数は160 bpm、粘膜は粘着性がありました(〜7%脱水)...

3. 診断ワークアップ

院内Tashikin CPV Agテスト(TR1021109)を糞便サンプルですぐに実施し、5分以内に強い陽性結果が得られました...

4. 治療と転帰

患者は直ちに入院し、積極的な静脈内輸液療法を開始しました... 迅速な診断のおかげで、患者は5日間の集中治療の後、完全に回復しました。


主な臨床上のポイント

  • 若齢で不完全なワクチン接種済みの、急性出血性胃腸炎の子犬では、CPVが最も可能性の高い鑑別診断である必要があります。
  • 迅速な院内抗原検査は、タイムリーな診断に不可欠です...
  • 陽性の迅速検査結果は、他の臨床所見と関連付ける必要があります...

この症例で使用された診断

迅速抗原検査

Tashikin CPV Agテスト

製品コード:TR1021109

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参考文献

  1. Goddard, A., & Leisewitz, A. L. (2010). Canine parvovirus. Veterinary Clinics of North America: Small Animal Practice, 40(6), 1041-1053.